日曜日

昨日から今日まで、彼と逢っていた。
私は逢わないつもりだった。
なのに、彼が何度も電話してきて、何度もメールしてきて・・・。
彼は土曜も、日曜も用事があったのに、土曜の夜の予定をキャンセルした。
お互いに、どうしても逢わなくてはいけない口実を作り上げてしまった。
土曜の間に、帰ってもらうつもりだった・・・私は。
でも、彼は最初から私の家に泊まるつもりで来ていた。
彼は「もう逢わないつもりだったのに・・・どうして呼び出すの?」と聞く。
私は心の中で、(来てとか言ってないし・・・あなたが何度も電話してきたんでしょ・・・)と思いながら「ごめんなさい」と言った。
逢っている間にも、彼女からは私にたくさんのメールが届く。
彼に電話もかかってくる。
心が痛かった。
でも、朝起きると不思議と罪悪感はなくなっていた。
だって、愛されてるのは彼女。
愛されてないのに、繋ぎとめられている私のほうが可哀相。
逢うんじゃなかった。
あのまま逢わなければ、気持ちが少しずつ醒めてあきらめられていたのに、逢ってしまうとまた彼のことが大好きになってしまう。
お互いに、もう逢わない・・・と決めた。
一体何度、そんな話をしたんだろう?。
今度こそ逢わずに居られるんだろうか?。
夕方になって、彼から何通かメールが届いた。
いつもの通りの彼。

彼は、「逢いたくなかったのに・・・」といいながら逢いに来る。

逢っている時いつも「あなたのことだけはスキになりません」と言う。

そして逢っている最中も「もう帰る」と何度も言うのに、結局朝まで一緒に居る。

彼にとって、私は何なんだろう?といつも思う。
逢ってる間に、イッパイ喧嘩して、本当に嫌になって、もう二度と逢わないと思うのに、彼は明け方になると、起きて優しくなる。
穏やかな声で、私に優しく話しかける。
そしてまた、私は彼のことが好きだと思ってしまう。
これが彼の計算だったとしたら・・・?。
そうなら嫌いになれるのに・・・でも信じてしまう。
今は、一応もう二度と逢わない事になっている。
本当に逢わないんだろうか?。
私には、本当に分らなくなってしまった。
自分がどうしたいのかも、彼がどうしたいのかも・・・。