月曜日

朝から、彼の電話で目が覚めた。
怒っていた。
彼のことを彼女に話しすぎだと・・・。
仕方が無い、女友達に、好きな人の事を相談していただけなんだから。
夕方、また電話がかかってきた。まだ怒っていた。
夜になって、電話がかかり、口論になった。
そしてもうお互い電話しないといって電話を切った。
後味が悪かったので、もう一度かけ直してみた。
彼も、悪かったと思ったみたいで、穏やかに話すことが出来た。
ゆっくりと色々と、私たちのことについて話すことができた。
私は、「彼女からあなたの話を聞くたびに、私はあなたに側に居てもらって居たんだと感じる。彼女とは一緒に居たいから居る。私とは私が一緒に居たいと望んでるから居てくれていただけなんだね・・・。」と言った。
彼は何も答えなかった。
彼は彼女に色んな事をしてあげる。私は彼に色んなことをしてあげる、でも彼は何もしてくれない。
何かして欲しいなんて望んでいなかった。側に居るだけで満足だった。
でも、今彼が居たいのは彼女の側なんだ。やっと分った。
「いま、幸せなんでしょ?」と聞いた。
彼は答えない。
「彼女と一緒に居て楽しいんでしょ?」と聞くと。
「うん」と小さな声で答えた。
私は「だったら、もう自分から幸せを壊すようなことはしちゃダメ。もう連絡しないから」と言った。
「私は、居なくなるから、二人で幸せになって・・・」と言った。
精一杯の言葉だった。
これでよかったんだと言う思いと、後悔が入り混じって何ともいえない気持ちになる。
でも、いつまでも、こんな状態で居たら私がダメになってしまうから・・・。
彼は「まだ俺のことがスキなの?今でも?」と聞いた。
私は「スキよ」と答えた。
彼は、「どうして・・・?」と聞く。
私は「わからないけど、自分でもどうしようもないくらいに好きなの」と答えた。
彼は「もう何もしてあげられない・・・」と言った。
本当に、終わったんだと感じた。
きっと彼はもう連絡してこない、私ももう連絡はしない。
これが終わり。
でもまだ終わっていないことがある。
彼女のことだ。
私たちは、このまま友達を継続していく事になりそうだ。
私は、彼に気持ちを残したまま、友達を続けていく不安を彼女に話した。
それでも、彼女は私と友達で居たいという。
彼女と付き合っている限り、私はまた彼への気持ちを抑えることが出来なくなることがあるかもしれない。
彼女の話は、私にとってはこの上なく残酷で、一つ一つの言葉が、針のように胸に刺さる。
いつか痛みを感じなくなる日が来るのだろうか?。
どうして私ばかりこんなに我慢しなくてはいけないんだろうか?。
きっと罰が当たったんだ、彼女に隠れて、彼と逢ったりしていたから・・・。
許されて、楽になれる日はいつ来るんだろう・・・。